副業のHP改修事業、安全領域と3階層プランを設計した話


副業の柱の1つ、HP改修事業を本格化する前に、Claude Code と一緒に「やる範囲・やらない範囲」を設計した。

非エンジニアの私にとって最大のリスクは、自分の手に負えない案件を引き受けて事故を起こすこと。先方の個人情報を漏らす、サイトを壊す、保守不能になる。1件目で事故ったら次がない。

そこで、引き受ける前に「設計の3点セット」を決めた。

1. 触らない機能リスト(安全領域の境界)

引き受けてはいけない機能を、最初に明文化した。

✕ 引き受けない。

  • 会員ログイン・マイページ(DB+認証+セッション管理が必要)
  • 自前予約システム
  • 自前のブログ更新ツール(CMS/WordPress 等の保守が要るもの)
  • EC・決済
  • 物件・在庫・カルテのデータベース
  • 自前メルマガ配信機能

理由はシンプル。これらを実装すると、必ずDB・認証・脆弱性対応がついてくる。私のレベルではセキュリティ事故率が高すぎる。

⚪︎ 引き受ける範囲。

  • 静的HP(会社案内・サービス案内・実績)
  • 大手パッケージのフォーム埋め込み(Tally・Google Forms)
  • 電話番号タップ誘導(tel: リンク)
  • Google Maps 埋め込み
  • LINE公式アカウント友達追加導線

「個人情報をこちらで一切保持しない」が原則。フォームは外部サービスに丸投げ、データはこちら側に来ない設計。

業種ごと最初から外す対象

「触らない機能」を決めると、その機能が事実上必須の業種は最初から営業対象から外せる。

  • 不動産業:物件DB+会員機能(お気に入り保存等)が事実上必須。リプレース提案しても「機能を残してくれ」と返ってくる確率が高い
  • 学習塾:生徒・成績の管理が必要
  • 医療(カルテ系):患者情報の取扱
  • EC・通販:決済・在庫DB
  • 求人サイト:応募者個人情報DB

実際、私は不動産業の1社を候補に挙げて、サンプル制作直前まで進んだことがある。途中で「これは私の手に負えない」と気づいて撤退した。 最初から業種で除外していれば、その時間は使わずに済んだ。

2. ノーリスク機能カタログ(売上に効くもの全部)

「触らない」を決めたあと、「触っていい範囲で売上に貢献する機能」を、漏れなくダブりなく洗い出した。読者が問合せまで進む5段階に沿って分類する。

ファネル機能例
認知(流入を増やす)メタタグ・構造化データ・Google Business Profile連携・ブログ記事
興味(滞在を伸ばす)高品質写真・FAQ・スマホ最適化
信頼(問合せ率を上げる)お客様の声・施工実績・資格表示・料金表
行動(問合せまで押す)フォーム・電話CTA・LINE導線・スティッキーCTA
再訪(リピートを伸ばす)お知らせ・Instagram連携・LINE既存客向け

この分類で「ヌケモレなく、重複なく、全部安全領域内」の機能だけを並べると約30項目。これが私の事業で提供できる機能の上限になる。

3. 3階層プラン(先方の予算と私の作業負荷で選ぶ)

30項目を一気に提供したら、先方も私も潰れる。3段階に分けた。

低負荷プラン(着手→納品 約2週間・先方の予算3〜10万円)

  • 最小コア:会社情報・サービス・お問合せ・アクセスの7セクション
  • 先方からもらう素材:会社基本情報+ロゴ+写真2〜3枚
  • 私の作業:テンプレに流し込むだけ

中負荷プラン(4〜6週間・10〜30万円)

  • 低の全機能 + 施工実績・お客様の声・FAQ・料金表・LINE導線
  • 信頼形成のセクションを厚くする
  • 月次で軽い運用メンテあり

高負荷プラン(2〜3か月+継続運用・30万円〜)

  • 中の全機能 + Instagram連携・ブログ運用・Googleレビュー埋め込み
  • 鮮度・差別化の運用設計を含む
  • 月次の本格メンテ前提

営業時の話の流れ

3階層を作ったことで、営業時の話し方が変わった。

「初回は 低負荷プラン2週間で公開まで。反応見ながら段階的に拡張できます」

最初から30万円のフルプランを売り込むより、「3万円で試して、効果が出たら10万円に拡張」のほうが心理的ハードルが圧倒的に低い。実績ゼロの私が初案件を取るには、低負荷プランから入るのが現実的。

学び

  • 受注しない機能を最初に明文化する。曖昧にすると後で事故る
  • 「ノーリスクで売上に貢献する機能」は購買ファネルで分類するとヌケモレが減る
  • 1案件で全機能を提供しない。段階別プランで先方の予算と自分の負荷を合わせる
  • 「3万円で試して、効果が出たら拡張」の話の組み立ては、実績ゼロの営業に効く
  • やる範囲を先に決めれば、営業先のリストもそれに合う業種に絞れる
  • 「触れない機能」を持つ業種は、最初から営業対象から外す(不動産・学習塾・医療カルテ系・EC等)

設計に1日かけたが、これで以後の営業活動の判断軸ができた。次は、この3階層に当てはまる先方を探して、低負荷プランから提案を始める。